1.12月19日(水)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとの間で、平成24年度日本NGO連携無償資金協力「最貧困層のための地場の食料確保と栄養改善事業」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1)供与金額
406,147 米ドル
(2) 要請元
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
2.案件内容
(1)ベトナム北西部のイエンバイ省では、ベトナムの国全体としての経済発展に伴い、豊かな都市部とその経済発展により取り残された少数民族の居住区とのギャップが深刻な問題になっている。そしてそのギャップが5歳未満の子どもの栄養状態に大きく反映されており、同省における子どもの栄養不良率は20%以上となり、国全体平均17%に対して大きく上回っている。
(2)このような状況に鑑み、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、イエンバイ省保健局及び農業農村開発局と連携して、イエンバイ省の中でも貧困率の高いバンチャン郡において、子どもの栄養不良を改善するため、食料確保(農業改善及び自然資源の有効活用)、現金収入の向上(出稼ぎ以外の現金収入の入手手段の提供)及び保健・栄養の知識技術改善の取り組みを行う。
3.署名式では、鈴木秀生公使と公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 新井綾香プロジェクト・マネージャーが贈与契約書に署名を行った。
4.署名式において鈴木秀生公使は、「我が国はベトナムのバランスのとれた持続的発展を支援していく考えです。また、今回のこのプロジェクトを通じて、日本とベトナムの友情と相互理解が益々深まることを期待します。」と述べた。
5.なお、本案件は、日本NGO連携無償資金協力国際協力重点課題事業(アジアにおける貧困削減に資する事業)として承認している。
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